2012年度 いのちのセミナー実施概要
東日本大震災から2年を迎えた2013年3月16日(土)、神戸市内で「いのちのセミナー」を開催し、約550名の方々にご参加をいただきました。
はじめに、当財団の来島常務理事から開催趣旨を述べた後、当財団も支援助成をしている「社会福祉法人神戸いのちの電話」正岡茂明事務局長より活動報告をしていただき、「一人でも多くの方々に財政面での支援やいっしょに活動していただける方の応募をお願いしたい」と呼びかけられました。
続いて、復元納棺師 笹原留似子さんより「いのちの原点回帰~東日本大震災・復元ボランティアからみた いのち~」のテーマでご講演をいただきました。 死や悲しみと向き合う現場に生きる復元納棺師の笹原留似子さんのお話に、会場では涙を流される方も多く見られました。日常生活の中で、私たちが気づいていないもの、あるいは目を背けてしまう世界に対して、信念を持って「自分にできること」を実践されている笹原さんから「心に寄り添い支え合う」「信じ合う」という、人間の大きな力を教わりました。
【参加者から頂いた主なお声】
- ○ある人の死が遺された人の将来の人生を支えていく。いのちは、受け継がれていくものだと思った。
- ○まだまだ自分にできる事があるのではないかと思った。
- ○夫を亡くしたが、忘れなくてもいい、悲しんでもいいという先生の言葉に勇気をもらった。
- ○「悲しみの中に思い出がある。悲しみを忘れないでほしい」との言葉が心に残った。
- ○生と死について様々な考え方を教えて頂いた。わかりやすいお話で自分の将来や大切な人の死についても考えられるようになった。
- ○いのちの電話の活動に興味を持った。生きている間に何か社会に役立ちたいと思った。
- ○いのちの電話の活動をされている方に敬服する。寄付で応援したい。
当日の様子
神戸いのちの電話
正岡茂明さんの活動報告の様子
笹原留似子さんのご講演の様子