2021年度 小・中学生『いのち』の作文コンクール
当財団では、将来を担う子どもたちに、作文を書くことを通じて「いのち」の大切さを考えていただくとともに、優秀な作品を広く周知することで、「いのち」を大切にする安全で安心できる社会づくりにつなげるため、「小・中学生『いのち』の作文コンクール」を、近畿2府4県の小・中学生を対象に開催しております。
3回目となる2021年度は、近畿2府4県に在住・在学の小・中学生の皆さんから、「あなたにとっての『いのち』」をテーマとした作文を募集し、初年度の約2倍となる9,012作品という非常に多くの方からの応募をいただきました。
「いのち」について、誕生の喜びや失った悲しみのほか、コロナ禍の様々なできごとに対し、いかに感じ、悩み、考えたのかを窺い知ることができる作品も多く寄せられました。
選考委員による選考の結果、「いのちの作文大賞」4名、「優秀賞・選考委員長賞」5名、「優秀賞」21名、「入選」70名が決定しました。
表彰式の様子
新型コロナウイルスの感染拡大が少し落ち着いた2021年12月19日(日)、毎日新聞オーバルホールにて、感染対策も講じたうえで、およそ2年ぶりに会場にお集まりいただいての表彰式を開催することができました。
当日は、「いのちの作文大賞」、「優秀賞・選考委員長賞」、「優秀賞」の受賞者計30名と、そのご家族や学校関係者約50名の皆様にご参加いただきました。表彰式では、理事長から受賞者一人ひとりに、表彰状を授与いたしました。
その後、重松清選考委員長より、講評が行われました。
講評では冒頭、会場にはいない応募者の方も含めた約9千人あまりの一人ひとりが自分なりのいのちについて考えたことへの敬意を述べられました。続いて、受賞作品の中でも触れられていた「採った生き物を持ち帰らずに逃がすべきか」、「野良猫の世話をすべきか」などのいのちに関する様々な迷いとの出会いは大切であり、迷うことを通じて立派な大人になって欲しいという激励をはじめ、出席した受賞者一人ひとりに、各々の作品に寄り添った、心のこもったメッセージが贈られました。保護者の方に対しても、子どもたちの言葉は、親の与える影響が非常に大きく、家庭において是非いのちを大切にする言葉で接していただくようこれからもお願いしたいとのコメントがありました。
- ※受賞作品は、こちらをご覧ください。
- 受賞作品はこちら
最終選考委員
- 委 員 長
- 重松 清 氏(作家)
- 副委員長
- 菊池 省三 氏(教育実践研究家)
- 委 員
- 柏木 哲夫 氏(大阪大学名誉教授、淀川キリスト教病院名誉ホスピス長、当財団理事)
- 委 員
- 坂下 裕子 氏(こども遺族の会「小さないのち」代表、当財団理事)
- 委 員
- 丸川 征四郎 氏(吹田徳洲会病院 顧問、近畿大学医学部客員教授、当財団理事)
当日の様子
《いのちの作文大賞受賞者》記念写真
《優秀賞・選考委員長賞受賞者》記念写真
《優秀賞受賞者》記念写真
選考委員長 重松清氏による講評
作品集