2022年度
小・中学生『いのち』の作文コンクール
当財団では、将来を担う子どもたちに、作文を書くことを通じて「いのち」の大切さを考えていただくとともに、優秀な作品を広く周知することで、「いのち」を大切にする安全で安心できる社会づくりにつなげるため、「小・中学生『いのち』の作文コンクール」を、近畿2府4県の小・中学生を対象に開催しております。
2022年度も、「あなたにとっての『いのち』」をテーマとした作文を募集し、5,049名の方からの応募をいただきました。「いのち」の誕生や成長などへの心からの喜びが綴られた作品がある一方で、自らの辛い体験や生き辛さなどの悩みと真剣に向き合い、考え、前向きに生きていきたいといった思いが綴られた作品も数多く寄せられました。
選考の結果、「いのちの作文大賞」4名、「優秀賞・選考委員長賞」6名、「優秀賞」20名、「入選」70名が決定しました。
表彰式の様子
2022年12月18日(日)、毎日新聞オーバルホールにて開催しました。
当日は、「いのちの作文大賞」、「優秀賞・選考委員長賞」、「優秀賞」の受賞者とそのご家族や学校関係者、約100名の皆様にご参加いただき、理事長から受賞者一人ひとりに、表彰状を授与いたしました。
その後の重松清選考委員長からの講評では、冒頭、一人ひとりが一生懸命書いた作文は、選考委員をはじめ、スタッフ一同一生懸命読ませていただいた、それだけ読みたくなるような力のある作品だったと述べられました。
続いて、受賞した30作品を、「大切な家族のいのちについて書いた作品」、「自分自身のいのちについて書いた作品」、「『今』(現代)を感じさせる作品」、「動物、昆虫、植物などの身近で小さないのちや、そこから自分や家族のいのちに思いを馳せる作品」に大別し、受賞者一人ひとりに対して、それぞれの作品への心のこもったメッセージが伝えられました。
最後に、総評として、「いのち」について様々なことを考えさせてくれた30編の作品は、かけがえのない素晴らしいものだったこと、「いのち」を描く手段が他にもある中で、言葉を用いて「作文」として描いてくれたのが何よりも嬉しいこと、「いのち」をめぐる作文に「正解」や「模範解答」はなく、「『いのち』とは何だろう?」と考えること自体が「正解」であることに触れ、言葉は上手に使いこなせないこともあるが、何とかして言葉で描こうと頑張ったこと自体に大きな価値があり、今後も「いのち」と「言葉」と末永く付き合い、大人になっても「いのち」について考えてみてほしいとして、一生懸命に「いのち」に向き合って作文を書いたことへの敬意が述べられました。
- ※受賞作品は、こちらをご覧ください。
- 受賞作品はこちら
選考委員
- 選考委員長
- 重松 清 氏(作家)
- 選考副委員長
- 菊池 省三 氏(教育実践研究家)
- 最終選考委員
- 坂下 裕子 氏(こども遺族の会「小さないのち」代表、当財団理事)
丸川 征四郎 氏(吹田徳洲会病院 顧問、近畿大学医学部客員教授、当財団理事)
当日の様子
《いのちの作文大賞受賞者》記念写真
《優秀賞・選考委員長賞受賞者》記念写真
《優秀賞受賞者》記念写真
選考委員長 重松清氏による講評
作品集